ラベンダーピンク、その一幕
クトゥルフ神話TRPGシナリオ「宝石を食む」(作者:く様)のネタバレがあります。
探索者の二次創作です。
あくまでも自分がこのシナリオを経て書きたくなった妄想SSです。
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どこを見ても白い部屋。ぼうっと窓の向こうを覗いて、その後はベッド脇の椅子に視線をやる。ここによく座っている人物は、まだ来ていない。
自分自身のことすら落っことした現実と夢との狭間で、彼はずっと、私のことを思っていてくれた。
申し訳ない、けど危ないことはしないで欲しい。そう思う反面で、少しだけ嬉しく思ってしまう自分がいた。彼があそこまで感情的に動くことが珍しかったから……というのもあるけれど。何よりも「私」を助けたいと思っていてくれたことを知ることができた。それがとても嬉しかったんだ。
きっとこのことを伝えたら彼は「必死だったんすよ」と言ってそっぽ向いてしまうかもしれない。だからこれは私の中にだけで留めておこう……すでにはみ出ているかもしれないけど。
そういえば、と手を顎に当てて思う。
例の空間で拾った真珠も、見つけた万年筆も、起きたときにはポケットから消えていた。布越しの温もり以外、何もなかった。つるんと丸く、光に当てると輝くその真珠は美しかった。美しかったが、原産地──涙の理由とあのときの表情──を思うと、人魚姫がごとく溶けて消えてしまって良かったのかもしれない。
「やっぱり人の泣き顔は、慣れないもんだなぁ」
なんて、呟いた言葉は風に乗って窓から飛び出していく。
「あぁ、早く外に出たいな! 体が鈍ってしまう」
そう思わないかい?
振り返るといつの間に来ていたのやら、見慣れた呆れ顔の彼。
「まだ駄目っすよ、先生。体を起こせるようになったばかりなんですから」
「む、わかってはいるよ」
「それ、納得してない表情じゃないすか」
だって、と言葉を続けようとしてやめる。
この当たり前をもしかしたら失っていたかもしれない、そう思うと寝てばかりの体と違って心はバタバタと暴れ出す。それを紛らわすためにも、私は新しい刺激を欲している、だなんて。彼に知られたら拳骨を食らうかもしれない。
あの出来事は「お互い様」ということで落ち着いたのだ。それをほじくる真似をしてしまうとはまぁ、私らしくもないことだ。
「……先生?」
「ん、何でもない! それよりお向かいのおばあちゃんの様子はどうだったかい?」
「──そうっすね、先生が入院したって聞いて腰抜かしたって言ってましたよ」
「あちゃあ、そうだよなぁ。退院したら真っ先に顔出さないとだ」
軌道修正、無事成功。うん、成功したということにしておく。優秀な助手だよほんと君は。
傷は治ったとはいえまだ退院は先。それまで私はこうやってあの出来事を思い返しては唸ることになるんだろうな。
「早く退院するためにもリハビリ、頑張りましょうね」
「う~、あの先生おっかないんだよ」
「先生が暴れるからでは?」
「そんなことはない!」
▶とじる
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#宝石を食む #近重みつか
クトゥルフ神話TRPGシナリオ「宝石を食む」(作者:く様)のネタバレがあります。
探索者の二次創作です。
あくまでも自分がこのシナリオを経て書きたくなった妄想SSです。
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どこを見ても白い部屋。ぼうっと窓の向こうを覗いて、その後はベッド脇の椅子に視線をやる。ここによく座っている人物は、まだ来ていない。
自分自身のことすら落っことした現実と夢との狭間で、彼はずっと、私のことを思っていてくれた。
申し訳ない、けど危ないことはしないで欲しい。そう思う反面で、少しだけ嬉しく思ってしまう自分がいた。彼があそこまで感情的に動くことが珍しかったから……というのもあるけれど。何よりも「私」を助けたいと思っていてくれたことを知ることができた。それがとても嬉しかったんだ。
きっとこのことを伝えたら彼は「必死だったんすよ」と言ってそっぽ向いてしまうかもしれない。だからこれは私の中にだけで留めておこう……すでにはみ出ているかもしれないけど。
そういえば、と手を顎に当てて思う。
例の空間で拾った真珠も、見つけた万年筆も、起きたときにはポケットから消えていた。布越しの温もり以外、何もなかった。つるんと丸く、光に当てると輝くその真珠は美しかった。美しかったが、原産地──涙の理由とあのときの表情──を思うと、人魚姫がごとく溶けて消えてしまって良かったのかもしれない。
「やっぱり人の泣き顔は、慣れないもんだなぁ」
なんて、呟いた言葉は風に乗って窓から飛び出していく。
「あぁ、早く外に出たいな! 体が鈍ってしまう」
そう思わないかい?
振り返るといつの間に来ていたのやら、見慣れた呆れ顔の彼。
「まだ駄目っすよ、先生。体を起こせるようになったばかりなんですから」
「む、わかってはいるよ」
「それ、納得してない表情じゃないすか」
だって、と言葉を続けようとしてやめる。
この当たり前をもしかしたら失っていたかもしれない、そう思うと寝てばかりの体と違って心はバタバタと暴れ出す。それを紛らわすためにも、私は新しい刺激を欲している、だなんて。彼に知られたら拳骨を食らうかもしれない。
あの出来事は「お互い様」ということで落ち着いたのだ。それをほじくる真似をしてしまうとはまぁ、私らしくもないことだ。
「……先生?」
「ん、何でもない! それよりお向かいのおばあちゃんの様子はどうだったかい?」
「──そうっすね、先生が入院したって聞いて腰抜かしたって言ってましたよ」
「あちゃあ、そうだよなぁ。退院したら真っ先に顔出さないとだ」
軌道修正、無事成功。うん、成功したということにしておく。優秀な助手だよほんと君は。
傷は治ったとはいえまだ退院は先。それまで私はこうやってあの出来事を思い返しては唸ることになるんだろうな。
「早く退院するためにもリハビリ、頑張りましょうね」
「う~、あの先生おっかないんだよ」
「先生が暴れるからでは?」
「そんなことはない!」
▶とじる
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#宝石を食む #近重みつか
包装紙はネイビーで
探索者の二次創作妄想SSです。
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これはそう、彼の誕生日が来週であると気づいたときの話。
「むむむ……どれもピンとこない」
商店街の端から端まで。お菓子にハンカチにと色々と見たものの、これといったものはなくて。
ご近所さんの犬にまで相談をするぐらいには悩んでいたある日。テレビの中、小説家の先生が机に張り付いて原稿に向かうシーン。その時手に持っていたソレを見て、思わずガタリと立ち上がり、財布を持って少し大きな町へ飛び出す。
あれでもない、これでもない。そう脳内で繰り返しながら店を梯子してようやく見つけたソレ。大人の男性が持っていても何の違和感もなく、普段から使う機会の多いもの。
「すみません、これください!」
お菓子のように消えてなくならない、ちょっと背伸びした特別なプレゼント。
「ご自宅用ですか? それとも……」
「プレゼント用でお願いします!」
少し食い気味になってしまったのは許して欲しい。同い年なのに自分よりもしっかりしている彼にピッタリの一品を見つけてしまって、すっかり浮かれてしまったのだ。
目の前で丁寧に包まれていく万年筆を見て思わず口元が緩む。
これを渡したら彼はびっくりしすぎてぽかんとしてしまうだろうか?
それとも喜んでくれるだろうか?
あぁ、自分の誕生日ではないのにすごく待ち遠しい。はやく君の顔が見たい、そう思うよ!
▶とじる
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#近重みつか
探索者の二次創作妄想SSです。
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これはそう、彼の誕生日が来週であると気づいたときの話。
「むむむ……どれもピンとこない」
商店街の端から端まで。お菓子にハンカチにと色々と見たものの、これといったものはなくて。
ご近所さんの犬にまで相談をするぐらいには悩んでいたある日。テレビの中、小説家の先生が机に張り付いて原稿に向かうシーン。その時手に持っていたソレを見て、思わずガタリと立ち上がり、財布を持って少し大きな町へ飛び出す。
あれでもない、これでもない。そう脳内で繰り返しながら店を梯子してようやく見つけたソレ。大人の男性が持っていても何の違和感もなく、普段から使う機会の多いもの。
「すみません、これください!」
お菓子のように消えてなくならない、ちょっと背伸びした特別なプレゼント。
「ご自宅用ですか? それとも……」
「プレゼント用でお願いします!」
少し食い気味になってしまったのは許して欲しい。同い年なのに自分よりもしっかりしている彼にピッタリの一品を見つけてしまって、すっかり浮かれてしまったのだ。
目の前で丁寧に包まれていく万年筆を見て思わず口元が緩む。
これを渡したら彼はびっくりしすぎてぽかんとしてしまうだろうか?
それとも喜んでくれるだろうか?
あぁ、自分の誕生日ではないのにすごく待ち遠しい。はやく君の顔が見たい、そう思うよ!
▶とじる
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#近重みつか
アイドル衣装に着替えないと出られない部屋
探索者の二次創作妄想SSです。
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「……ヒラヒラ、だな」
目の前に並ぶ、煌びやかなスカートやワンピース。テレビの向こう側でしか見たことがないような衣装の数々に、思わず顔のパーツが真ん中に寄ってしまう。
朝起きてみると、そこは真っ白な壁に囲まれた部屋。目をこすりながら辺りを見渡せば、壁には七時を指す時計。部屋の中心には色とりどりのアイドル衣装がかけられたハンガーラックと一枚の紙。
「『アイドル衣装に着替えないと出られない』って何だそりゃ」
うぅんと唸ってもう一度ラックを見る。何度見たって変わりやしない、デザインやスカート丈に違いはあれど、どの衣装もスカートやワンピース。
「こういうの、似合わないんだよなぁ……」
普段ズボン以外選ばない私にとって、目の前のこれら──ふわふわでキラキラの衣装たち──は避けて通りたい地雷そのもの。ラックから一着、また一着見ては戻す。せめて丈の長いものを、と思ってはみたもののどれも膝丈。一体どこの誰の趣味なんだ。まったくこれだけ衣装があるのなら、パンツスタイルの一つや二つ、置いといて欲しかったな。
思わずため息をこぼす。こうしている間にも時間は淡々と過ぎていく。今日は午前中に依頼人が一人来る、先ほどの紙に書かれていることが本当であるのならばこのまま「嫌だ!」とは言い続けてはいられない。
「まだ、これなら……」
手に取ったのは軍服を模した衣装。プリーツスカートはやはり短いが、他のものよりはシンプルで可愛さは控えめだ。
「いざ、いざ!」
何事にも大事なのは勢い。幸いにもここには私以外誰もいない、それならば恥ずかしがる必要なんてないはずだ。着慣れない衣装に苦戦しつつも袖を通す。鏡のないこの部屋で、自分の姿を確認できるものはない。
「こ、これで着れた……はず! 早く出して!」
私の声に答えるかのごく辺りが突然光り出す。思わずぎゅっと目をつぶった瞬間、何かの笑い声とともに背中を押される。
わっ、と一歩踏み出すと先ほどまでの真っ白な空間はどこへやら、そこには毎日見ている事務所の風景が広がっていた。
「本当に何だったんだ、あの部屋は」
ほっと一息ついて時計を見る。この時間ならまだ依頼人はおろか、助手も来ていない。そう安心したのもつかの間。
「っな、な、なんで!」
うっすらとガラスに映る自分の姿は、日常生活を送るには少し、いやかなり目立つ格好をしていた。
──トントン、と誰かが階段を上ってくる音がする。
「わ、待って、待ってくれ! 入らないで!」
その声を聞いた助手が、慌てて部屋に入ってしまうまで、あと少し。
▶とじる
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#近重みつか
探索者の二次創作妄想SSです。
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「……ヒラヒラ、だな」
目の前に並ぶ、煌びやかなスカートやワンピース。テレビの向こう側でしか見たことがないような衣装の数々に、思わず顔のパーツが真ん中に寄ってしまう。
朝起きてみると、そこは真っ白な壁に囲まれた部屋。目をこすりながら辺りを見渡せば、壁には七時を指す時計。部屋の中心には色とりどりのアイドル衣装がかけられたハンガーラックと一枚の紙。
「『アイドル衣装に着替えないと出られない』って何だそりゃ」
うぅんと唸ってもう一度ラックを見る。何度見たって変わりやしない、デザインやスカート丈に違いはあれど、どの衣装もスカートやワンピース。
「こういうの、似合わないんだよなぁ……」
普段ズボン以外選ばない私にとって、目の前のこれら──ふわふわでキラキラの衣装たち──は避けて通りたい地雷そのもの。ラックから一着、また一着見ては戻す。せめて丈の長いものを、と思ってはみたもののどれも膝丈。一体どこの誰の趣味なんだ。まったくこれだけ衣装があるのなら、パンツスタイルの一つや二つ、置いといて欲しかったな。
思わずため息をこぼす。こうしている間にも時間は淡々と過ぎていく。今日は午前中に依頼人が一人来る、先ほどの紙に書かれていることが本当であるのならばこのまま「嫌だ!」とは言い続けてはいられない。
「まだ、これなら……」
手に取ったのは軍服を模した衣装。プリーツスカートはやはり短いが、他のものよりはシンプルで可愛さは控えめだ。
「いざ、いざ!」
何事にも大事なのは勢い。幸いにもここには私以外誰もいない、それならば恥ずかしがる必要なんてないはずだ。着慣れない衣装に苦戦しつつも袖を通す。鏡のないこの部屋で、自分の姿を確認できるものはない。
「こ、これで着れた……はず! 早く出して!」
私の声に答えるかのごく辺りが突然光り出す。思わずぎゅっと目をつぶった瞬間、何かの笑い声とともに背中を押される。
わっ、と一歩踏み出すと先ほどまでの真っ白な空間はどこへやら、そこには毎日見ている事務所の風景が広がっていた。
「本当に何だったんだ、あの部屋は」
ほっと一息ついて時計を見る。この時間ならまだ依頼人はおろか、助手も来ていない。そう安心したのもつかの間。
「っな、な、なんで!」
うっすらとガラスに映る自分の姿は、日常生活を送るには少し、いやかなり目立つ格好をしていた。
──トントン、と誰かが階段を上ってくる音がする。
「わ、待って、待ってくれ! 入らないで!」
その声を聞いた助手が、慌てて部屋に入ってしまうまで、あと少し。
▶とじる
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#近重みつか
近重みつかの日常
探索者の二次創作妄想SSです。
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「いやぁ助かったよ、みつかちゃん」
「なに、当然のことをしたまで! また何かあったら言ってください」
彼女はそう言うとにこりと微笑み、その場を後にした。
彼女──近重みつか──の朝は、ご近所に住むお年寄りたちに挨拶することから始まる。「調子はどうだい?」「ぼちぼちですね」とたわいのない会話で済むこともあれば、今日のように一つ事件を解決に導くこともある。
先ほど受けた依頼は「家の鳩時計が壊れて動かない」というもの。専門の業者に頼めばよいが、残念ながら近所にはない。困り果てた依頼人はそこで、目の前をちょうど歩いていた彼女に声をかけたのであった。
「頼む、この通りだ!」
「このぐらいお安いですよ、この私に任せてくださいって」
彼女は探偵だ。どんなに小さな事件だとしても、基本的には断らない。それが事件と呼べないような、ちょっとした困りごとであってもだ。そこが彼女の美点であり──。
「ん?」
振るえるスマホをズボンのポケットから取り出せば、そこには「先生、いまどこですか」の一文。よくよく見れば、数時間前からにも似た文言が“何度”も届いている。彼女は思わず「しまった」と声を上げた。
そんな彼女の欠点は、助手に一言の相談もなしに話を進めてしまうところだ。
今回の「鳩岩戸引きこもり事件」についても、もちろん例外ではなかった。
慌てて返信しようとする彼女を責めるように画面には見慣れた名前と番号が並ぶ。
「……やれやれ、どう弁明したものか」
ハハハと乾いた笑いを浮かべた彼女はよし、と意気込み左へスワイプする。
近重みつかの午後は、助手のお説教から始まるのだ。
▶とじる
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#近重みつか
探索者の二次創作妄想SSです。
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「いやぁ助かったよ、みつかちゃん」
「なに、当然のことをしたまで! また何かあったら言ってください」
彼女はそう言うとにこりと微笑み、その場を後にした。
彼女──近重みつか──の朝は、ご近所に住むお年寄りたちに挨拶することから始まる。「調子はどうだい?」「ぼちぼちですね」とたわいのない会話で済むこともあれば、今日のように一つ事件を解決に導くこともある。
先ほど受けた依頼は「家の鳩時計が壊れて動かない」というもの。専門の業者に頼めばよいが、残念ながら近所にはない。困り果てた依頼人はそこで、目の前をちょうど歩いていた彼女に声をかけたのであった。
「頼む、この通りだ!」
「このぐらいお安いですよ、この私に任せてくださいって」
彼女は探偵だ。どんなに小さな事件だとしても、基本的には断らない。それが事件と呼べないような、ちょっとした困りごとであってもだ。そこが彼女の美点であり──。
「ん?」
振るえるスマホをズボンのポケットから取り出せば、そこには「先生、いまどこですか」の一文。よくよく見れば、数時間前からにも似た文言が“何度”も届いている。彼女は思わず「しまった」と声を上げた。
そんな彼女の欠点は、助手に一言の相談もなしに話を進めてしまうところだ。
今回の「鳩岩戸引きこもり事件」についても、もちろん例外ではなかった。
慌てて返信しようとする彼女を責めるように画面には見慣れた名前と番号が並ぶ。
「……やれやれ、どう弁明したものか」
ハハハと乾いた笑いを浮かべた彼女はよし、と意気込み左へスワイプする。
近重みつかの午後は、助手のお説教から始まるのだ。
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#近重みつか
「宇宙船ニル・ノート号の残響」感想
マーダーミステリーシナリオ「宇宙船ニル・ノート号の残響」(作者:ひろゆ~様/とりえもすたぶ)のネタバレがあります。
過去のふせをまとめた感想になります。
プレイ日:2020年11月8日
GM:朝菜
PL:こんぶおにぎり・うよ・竜胆
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担当キャラがミツヤで、開幕からずっとGMに泣きついてたのが私です。
実は今回、みんなで誰がこのキャラっぽい!って選びあった上で決めたんですけどまぁドンピシャ過ぎましたね、ありがとうございました。ナイスチョイスだった……。
最初にハンドアウトを渡された時のGMとのやり取りで、最後にミツヤとして「僕は僕のできることをするよ」って返信したの自分的にも後々グッッッってきました。
間違えてしまった自分なりの、できること……ね。
最終的にミツヤが唯一生き残るエンド5にたどり着いたんですけど、正直私もミツヤも自分を疑って欲しいと思いながら立ち回っていました。
プレイ中、どこまで犯人っぽく振る舞うべきかPLとしては悩みつつ、ただミツヤ(勿論私も)が誰も犯人にしたくないって思ってたから。
だからこそ、特定の誰か誰か(特にニコ)が疑われるような流れになった時はサラッと済ませるようにしようと心がけてました。
でも自分が殺したことをバラしたいわけでもないから、スーの手の傷や実験室の血痕については上手く(ただし迷いはやはりあるので綻びがあるような雑さで)誤魔化して……なんてことしてましたね。
途中でアインス船長に「3人は仲が良かったのか?」と問われた時「でなければここまでずっと一緒にいませんよ」って秒で答えたのは、ミツヤは「スーが好き」で「仲間が好き」だったからです。勿論仲が良かろうが悪かろうが言う可能性はあったかもしれないけど。
ミツヤは「スーが好き」で「仲間が好き」だと最初にハンドアウトを貰った時点で、私とミツヤの中での選択肢は「スーが自殺だったと言い切ること」しかなかったんです。
だって誰かに罪をなすり付けるなんてこと、候補生時代から一緒のニコにも、密かに尊敬しているアインス船長にもできないから。
なので今回発表順はニコ→ミツヤ→アインスだったけど、どの順番でもミツヤは「スーは自殺だった」と言い切る予定でした。
投票・推理の時間でニコとミツヤは「スーが自殺した」と結論付けて、アインス船長が最後まで悩んで「スーの自殺をミツヤが手伝ったのではないか?」と答え出してるの見て、とても良かったです。それぞれの思いが見えて。
エンド5のイラストでミツヤが胸元にスーのヘアピン付けてた辺りでダメだった。心臓がずっとバクバクしてたし控えめに言って倒れました。
今回、エンド5にたどり着いたミツヤPLの私は最初「もういっそ殺してくれ~!」と思ったんだけれど「他エンドだとね……」と解説してもらってビービー泣いたし、そうだよなぁと感じました。決して許されることはしてないんだけれども、それでも……ね。
終わった後の感想戦でみんなと話してて納得したのは「お互いもっと他人だったら罪を押し付けたり、もっと土足で感情に踏み込んだりできたかもね」というお話。
みんなのキャラ紹介を見ていて、それぞれがそれぞれの形で「仲間」を大事にしているのが伝わってきてしまったから、今回我々お互いを配慮しあってのエンド5だったんだなと思います。
▶とじる
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#ニルノート
マーダーミステリーシナリオ「宇宙船ニル・ノート号の残響」(作者:ひろゆ~様/とりえもすたぶ)のネタバレがあります。
過去のふせをまとめた感想になります。
プレイ日:2020年11月8日
GM:朝菜
PL:こんぶおにぎり・うよ・竜胆
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担当キャラがミツヤで、開幕からずっとGMに泣きついてたのが私です。
実は今回、みんなで誰がこのキャラっぽい!って選びあった上で決めたんですけどまぁドンピシャ過ぎましたね、ありがとうございました。ナイスチョイスだった……。
最初にハンドアウトを渡された時のGMとのやり取りで、最後にミツヤとして「僕は僕のできることをするよ」って返信したの自分的にも後々グッッッってきました。
間違えてしまった自分なりの、できること……ね。
最終的にミツヤが唯一生き残るエンド5にたどり着いたんですけど、正直私もミツヤも自分を疑って欲しいと思いながら立ち回っていました。
プレイ中、どこまで犯人っぽく振る舞うべきかPLとしては悩みつつ、ただミツヤ(勿論私も)が誰も犯人にしたくないって思ってたから。
だからこそ、特定の誰か誰か(特にニコ)が疑われるような流れになった時はサラッと済ませるようにしようと心がけてました。
でも自分が殺したことをバラしたいわけでもないから、スーの手の傷や実験室の血痕については上手く(ただし迷いはやはりあるので綻びがあるような雑さで)誤魔化して……なんてことしてましたね。
途中でアインス船長に「3人は仲が良かったのか?」と問われた時「でなければここまでずっと一緒にいませんよ」って秒で答えたのは、ミツヤは「スーが好き」で「仲間が好き」だったからです。勿論仲が良かろうが悪かろうが言う可能性はあったかもしれないけど。
ミツヤは「スーが好き」で「仲間が好き」だと最初にハンドアウトを貰った時点で、私とミツヤの中での選択肢は「スーが自殺だったと言い切ること」しかなかったんです。
だって誰かに罪をなすり付けるなんてこと、候補生時代から一緒のニコにも、密かに尊敬しているアインス船長にもできないから。
なので今回発表順はニコ→ミツヤ→アインスだったけど、どの順番でもミツヤは「スーは自殺だった」と言い切る予定でした。
投票・推理の時間でニコとミツヤは「スーが自殺した」と結論付けて、アインス船長が最後まで悩んで「スーの自殺をミツヤが手伝ったのではないか?」と答え出してるの見て、とても良かったです。それぞれの思いが見えて。
エンド5のイラストでミツヤが胸元にスーのヘアピン付けてた辺りでダメだった。心臓がずっとバクバクしてたし控えめに言って倒れました。
今回、エンド5にたどり着いたミツヤPLの私は最初「もういっそ殺してくれ~!」と思ったんだけれど「他エンドだとね……」と解説してもらってビービー泣いたし、そうだよなぁと感じました。決して許されることはしてないんだけれども、それでも……ね。
終わった後の感想戦でみんなと話してて納得したのは「お互いもっと他人だったら罪を押し付けたり、もっと土足で感情に踏み込んだりできたかもね」というお話。
みんなのキャラ紹介を見ていて、それぞれがそれぞれの形で「仲間」を大事にしているのが伝わってきてしまったから、今回我々お互いを配慮しあってのエンド5だったんだなと思います。
▶とじる
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#ニルノート
「傀逅」感想
クトゥルフ神話TRPGシナリオ「傀逅」(作者:むつー様)のネタバレがあります。
通過中・通過後の感想をごった煮にしています。
プレイ日:2020年9月19日~22日
KP:こんぶおにぎり
PL
竜胆(金森弥太郎) 大切な人:熊坂光
ぽんた(佐藤悠) 大切な人:岸野宗
文中では大体以下の表記
「やっちゃん」「クマちゃん」→やちくま
「悠さん」「宗さん」→悠宗コンビ
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◻️プロローグ
初日のハイライト:初っ端のRPで100ファンを出す男、金森弥太郎
忘れもしない……RP中の悲劇であった…………。
実は卓を始める前、ワケあってKPと二人でやちくまRPを練習する機会があったんですよ。
そこでクマちゃんが「新しく出来たクレープ屋さん、やっちゃんと食べに行きたいな」と言っていたので、早速来ましたー!!
PLの私、深い意味はなくメニューを見るために目星を振ったんですよ。
>>>100ファン<<<
ここで何も見えなかったやっちゃんはコンタクト派に……この日の注文はクマちゃんに任せることになりました、カッコつかないね!
「やっちゃんが食べたいって言ってた、チョコバナナ味もあるわよ」
ここもやちくまEP.0であった描写なんです……。やっちゃんはチョコバナナ味が好き。
その後は悠宗コンビと出会い、互いの大切な人に警察への連絡は任せてPC2人は流れるように戦闘へ。
やっちゃんは「コンバスチョン」を手に取り首に思いっきり刺して変身!
ここ、お互いそれっぽいシリンダー選べたよなって思ってる。(シリンダー見た時、ガイアメモリでは!?ってなったのは悪くないよね)
それと絵柄がさぁ…………………………ねぇ?
正直この時点で「クトゥグア」の検討はついてたのだ。「ハスター」は悩んだけど、技データで確信した。
諸々イベントを終えて帰り道、クマちゃんとのLINEが可愛すぎて死んだ記憶しかないけどKP覚えてない??
あとは帰宅後、確か「危ないことはしてない?」って聞かれて「大丈夫」って答えた時のクマちゃんのセリフが好き。「やっちゃんのその返事、生返事よ」って………………バレてぇら…………。
それでも仕方ないなっで最後は「無茶しないように」って「約束!」した(はず)(尊さとフラグ加減に記憶がガバ)(今度確認する)。
指切りげんまん、これから毎回このやり取りで泣きます。テストに出る。クマちゃんに嘘をつかないといけないの辛すぎて、ワイが唸ってた。やっちゃんはこの時点だと「悪いな」って気持ちはもちろんあるんだけど、「巻き込みたくない」って気持ちの方が強かったよ。
***
◻️探索初日(ボクシングジム)
ハイライト:脳筋担当コンバスチョンとは?
いや、サイコロックじゃん!?????(大声)
ここで興奮してしまった……逆裁2懐かしいネ。
そしてこの日、ビックリするぐらい戦闘でファンブった。得意(?)なはずの頭突きもズッコケるし、練習して上手くなったはずのキックでもズッコケる。ほとんどハリケーン(悠さん)にキックしてもらったもん…………。戦闘での見せ場は回避(多分)全成功ぐらいしかなかったです、真面目に。須藤さんに関しては殺さないようにノックアウトしました。人の形、ギリギリ(?)保っていたから。
この辺りから「さてはやっちゃん、喧嘩が下手だったな?」と思うように……(やっちゃんの過去については別で記載)
そういえば探索終了後、毎回ライカさんが100万円渡してくれていたけど、この日以外受け取らなかったなって。単純にそんな桁の違う怪しい金をやっちゃんが受け取るとは思えなかったからなんだけど……この日は多分、悠さんからの後押しもあって一先ず受け取って全額貯金したと思います。
夜パート、KP貴様!!!!!!(大声)
クマちゃんのいる家に帰る度に泣いてしまうじゃんやめてくれよ………………。
「遊園地、行きたいな」
「行くか」
「やっちゃんいつ暇?」
「来月には落ち着くと思うから」
「約束よ?」
「ん、約束」
こんな盛大なフラグ、いらなかった……(異変ロール振りつつ)
***
◻️探索2日目(バイパス)
ハイライト:元ヤンと言ったが、あれは嘘だ(嘘ではない)
異変ロール、この日の朝パートは悠さんたちからだったから悲鳴上げた。この卓、毎度毎度朝夜の日常パートでどっちの組み合わせもご飯を食べてたからさ………………。「いただきます」ってするやちくまも悠宗コンビも尊いなぁって……思ってて………………そんな中で悠さんの味覚がおかしくなったのを見た私は死んだ。
やっちゃんは腕の暴走。この時、私とやっちゃんは心配していたクマちゃんをギリギリ誤魔化せたと思ってたんだけど、誤魔化せていなかったらしい。流石クマちゃん。
ぽんた「運転どうする?」
ワイ「やっちゃんがする……かなぁ……」
ぽんた「だよね」
KP「まぁ待てよ」つバイク
ワイ「バイクじゃん!!!!!!!!ライダーみたいだ!!!!!!やっちゃんはこの赤いやつな!!!!!」
ここ、めちゃくちゃはしゃいでしまった。
やっちゃんもはしゃいでましたよ、私だけじゃない。
「バイクなら任せてください(技能は振っていない顔)」
ちなみにチェイスのダイス目はそんな酷くなかったはず……カッコよかった。
百目鬼くんもとい、りゅーちゃん。絶対悪いヤツではない……それにやっちゃんなら追いかけるよな、絶対。
そんなこんなで見守っててくれた悠さん引っ張りながら交番へ。
ミ=ゴ戦、とにかくりゅーちゃんを助けて撤退したいの方向性を示してました。彼さえ助けられれば殲滅しなくても良いかなって思って。
「悠さん、後ろお願いします!」
「任せて〜」
この流れ、好き!アツい!序盤の中でも見せ場でしょここ。しかもハリケーンキックめちゃくちゃに強いからミ=ゴがゴ=ミと化していた。
…………コンバスチョンと私?りゅーちゃん抱えてチェイスしようとしたらファンぶったような気がする。いやファンブルじゃなかったかもしれない…………(記憶の改ざん)。
この後追いついたハリケーンにりゅーちゃんを任せてコンバスチョンは妨害に専念しました。特筆すべきことは無かった…………戦闘ではハリケーン最強としか言えないな。さぁてあとはりゅーちゃんを安全な場所で起こしてと思ったらさぁ……。
えぇ!?G3(G3ではない)じゃないか!!!!!え、あれ?敵?なんで?
よく分からんが人間は基本的にノックアウトしたい、死人は出したくない。これは私のプレイスタイル的な問題とやっちゃんの性格が上手く重なってたよなって改めて思う部分。
死人を出したくないコンバスチョンはどうする?→組み付きでは?→え、組み付き強くない?これでハリケーンに攻撃してもらえば……→ぅゎ、ダメージぇぐぃ……。
この辺りから我が卓のコンバスチョンとハリケーンの戦い方が確立。基本的にコンバスチョンが止めて、ハリケーンが倒すスタイルに!相棒感、出てきたね!
あっさりD-3を倒した後、ここが今回の山場ですね。タイマン勝負。もちろん喧嘩を買うのはやっちゃんなんだけど…………。ビックリするほど瞬殺で倒された元ヤンがこちらです………………。本当に喧嘩が苦手ね、やっちゃん……今回はりゅーちゃんの出目が良かったせいでもあるけど。この後、観戦していた悠さんが一蹴りしたらKOしていて複雑な気持ちになる私とやっちゃん。
この日一番の傷は、生身の人間に殴られた傷でした。
***
◻️探索3日目(警察署)
ハイライト:困っている人がいたら助けるのは当たり前だろ?/こんな顔させたくなかった
異変ロール……やっちゃんの髪が真っ白に。心配するクマちゃんに対する言い訳が全然浮かばなくて「えっと……」って言い続けて、終いにはこれはないわ、みたいな言い訳で押し通してしまって泣いた。クマちゃんごめん。
とか言ってたらえっえっえっクマちゃん頭痛ってどうしてどうして。待って、霊憑き病の症状ってなんだっけ、メモし忘れたどうしようクマちゃん。しかも悠さんの方は昨日に引き続き、今度は歯が抜けててうっっっっってなった。この辺りからシナリオ進めるのが辛くなってきた。
調査パートは滞りなく……って感じ。強いていえばやっちゃんがオカルト初期値成功でドヤ顔したぐらいですかね……。
潜入の時、やっちゃんはどうしても嘘が下手なので普段は見守るスタイルの悠さんが前に出てくれたんだけどここめっちゃ好き(いつもの)(お待たせ)。すごい、年の差を感じた。
▂▅▇█▓▒ (’ω’) ▒▓█▇▅▂うわぁぁぁぁぁぁぁぁ
やっちゃんのメンタルは鋼か何か?と前日までは思っていたけど流石にここでは-11。ただしアイデアは失敗しているあたり、「理解してはいけない」の気持ちがめちゃくちゃ強かったんだなって。
逆に悠さんがここの1D20で最大値叩き出してもうね、私、叫んでしまったよね。この不定の狂気で健忘症を引いた悠さんについては後述。
戦闘、ハリケーンのシリンダーを取り戻す時のコンバスチョン、めちゃくちゃカッコよかったから聞いてください。普段ビックリするぐらい戦闘が下手なんだけど、この時コンバスチョンが「ハリケーン!」って言ってシャイニーの手を蹴り飛ばしてシリンダーを渡したんですよ。
めっっっっちゃくちゃヒーローぽかった!!
シャイニー戦後の炎の海。照井さんを助けるための頭突きロール、実はここ、コンバスチョンしっかり成功してて「あぁ、やっちゃんは人を助ける時にパワーを発揮するタイプなんだな」って再確認した。金森弥太郎の好き好きポイントです。テストに出ます。
それと2階で情報回収していたハリケーン、やっぱり戦闘バリ強いなって……。1人で魚人3体すら余裕そうで流石やなぁと。
対D-4戦。基本的にはD-3戦と同じ流れでやってたんですけど、途中でD-4とコンバスチョン……やっちゃんが会話する流れがあって。
「化け物たちめ!」と言われた時、やっちゃんが「俺たちは人間だ」と迷わず返したのが結構好きですね。それとD-4のドリルチェーンソーから満身創痍のハリケーンを庇った時。彼女の誤解を解くために変身解除したやっちゃんのセリフがさ……「"人間"の俺をぶっ刺してるあんたの方が、よっぽど化け物じゃないか」ってやつだったんですよ。カッコつけすぎたかなって、発言した時は思ったけど、やっちゃんならまぁ言うよなぁ……って今は思う。ここ、めちゃくちゃ好き好きポイントです。
好き好きポイント、まだまだ続きます。
照井さんとの会話、「何で私を助けたの?」ってやつ。これりゅーちゃんにも聞かれたし、この先色んなところで聞かれる度にやっちゃんは言うんですよ。
「困ってる人がいるなら、助けるのは当たり前だろ」
これ、金森弥太郎"学"を学ぶ上での最重要項目だと思っていて……高校時代、真面目だった彼がグレてしまった原因が「喧嘩の仲裁をした結果、罪を被せられて停学になった」ことだったんですよ。多分彼は「困っている誰かを助けたくて」喧嘩の仲裁に入ってたんですよ。だから今も昔も彼はずっと行動理念は「誰かのため」なんです。グレている間は殻に閉じこもっていたけど、クマちゃんに手を引かれて更生してからはずっと困っている人を助けてきたんですよ。
シナリオ中でも、明らかアウトなシャイニーさん以外は助けたし殺さなかったもんね。
「逃げても良いんだよな」って、PLである私はまぁ、思いましたけど……このシナリオ、KPからは私(NPCに心を砕きがちオタク)との相性が良いと言われたんだけどそういうことかぁってなった……なんとか助けたいと思わせるキャラが多くて………………。ずるいよね、あれは助けてしまうじゃん。うん。
そんなこんなで一応、任務達成お疲れ様です…………ってしようとしたところでPLの私は知っていたけどやっちゃんが気が付かなかったこと。正確には照井さんをぶっ叩いた辺りでは気が付いていたけど……うん。
悠さんの発狂内容:健忘症。考える能力が低下していて、脳の処理速度が鈍足に。
そして本命はこっち。「大切な人」のことを一時的に忘れてしまう…………っていう処理になってですね……。
ここからふせったーに書いたメモ、まんま貼りますね。
まず私というPLとして、今一番辛いのは宗さんなんですよ。
悠さんが不定で健忘症引き当てた結果、宗さんのことがすっぽりと抜けてしまったという前提があるんですけどね、私が「大切な人」にして欲しくない顔を宗さんにさせてしまったのが一番心にキましたね……なんなら悠さんのPLよりも死んでた(確信)
で、やっちゃんなんですけど、悠さんが記憶を落っことしたのを彼が知ったのは、戦闘や報告も終えた帰り道だったんです。
それまであれ?とは思っても「悠さんだからかな」でギリギリ済むような行動しかしてないようにやっちゃんからは見えてたから……だからこそ確信した後はすごく困ってた。家も分からない悠さんをどうするか。
私は「宗さんには絶対に会わせたくない」と思っていて、最終的にやっちゃんは「宗さんの連絡先はわからないから一先ず我が家に呼ぶ」ことにしたんです……結局宗さんの連絡先を知っていたクマちゃんが彼を迎えとして呼んだんですけどね。
その時、私とやっちゃんはとにかく「悠さんは体調が悪くて記憶が混濁しているみたいだ」と無理やり誤魔化そうと……というかしてたんですけど、結局悠さんの口から「この人だあれ?」と「初めまして」を言わせてしまったので……。それを言われた宗さんの表情、私とやっちゃんはすっっっっごく見ていられないぐらい辛かった。特にPLの私は悠さんと宗さんの関係も見ているから「宗さんがめちゃくちゃ心配するし、傷付くだろうなこれ」って展開見た瞬間えぇってしてたもん…………悠さんの不定の狂気決まったときずっと「えっ」って言ってた……。
やっちゃんは自分の物理的な傷よりも、他人の憂いを「痛い」と思うタイプだからキてしまってるんだと思うよ。
私とやっちゃんが悠さんと宗さん(いるのにいない人となかったことにされている人)を見ていてすごいしんどくなっているのは、やっぱり自分たちにとっての「大切な人」であるクマちゃんがいるからこそしんどいんだよなと思ってて……。特にやっちゃんは、自分自身に「大切な人」がいるからこそそれをお互いに失っている二人をを目の前にするとギュッッってなってるんだろうなって……。
いや、ふせったーを読み返しててもしんどかった。この場面が正直トップクラスにしんどくて死んでた(ちなみに悠さんのPLであるぽんたはめちゃくちゃ落ち着いてた)(強い)。
ただ後から思うと、この時の私とやっちゃんは隣にいる「自分(たち)の大切な人」であるクマちゃんのことを全然見れてなかった。
ぽんたとKPに言われて気が付いたんだけど、私とやっちゃんはクマちゃんのことを「大丈夫」だと思ってる節があったんです。
朝、クマちゃんに「頭痛がする」と言われた時、私とやっちゃんは焦ったし心配したんだけど結局「彼女がそう言うなら一先ず大丈夫だろう」って思ってしまったんですよ…………。
上に書いたこと、全部その時に思った事なんですけど、本当に彼女のこと何一つわかってなかった……。理解しているつもりで全然わかってないって気持ちにさせられたよね、次の日。
***
◻️探索最終日(某所地下)
ハイライト(?):金森弥太郎の存在意義について
実はこの卓、プロローグで1日、警察署までで1日、この日からエピローグまでで1日ってスケジュールだったんです。
つまり我々PLは「大きな異変ロール」をした上で一晩寝かされたのです……。
まずは悠さん、聴力の消失。それだけでもわりと私はキてました。しんどかった。
「初めまして」された宗さんが次に見たのが耳すら聞こえなくなってた悠さんなんだもの……ほんと……ほんと……とかなんとか言ってたら私とやっちゃんの番。
よし来い、って構えてたら伝えられたのが「悠さん以外の人間について、何一つ覚えていません」という情報。
ここが自分の家だということ、今自分がやるべきこと、これから調査に向かうこと。そういうことは思い出せるのに、目の前にいる優しい雰囲気を纏った「彼女」については何一つ覚えていなくて。
この時、やっちゃんだけじゃなくて私自身も喪失感が凄すぎてずっと使い物にならなかったです。嘘じゃないよ。真面目にクライマックスまで死んでた。
休み時間にふせったーでも、やっちゃんの人生の中心だったクマちゃんがなくなった、なくなっちゃった……って呟いてたからそうとうキてたんだと思う。
前日までは宗さんにあんな顔をさせてしまった……って心にキてたのに、全く同じ状況を私とやっちゃんはクマちゃんにさせてしまったという事実だけで一晩泣いてしまう。RPしてて泣くかと思った。クマちゃん相手に敬語で返事をするやっちゃんなんて見たくなかった……。
自分の家にいる知らない女性が「おはよう」と言ってくる。よくわからない…………。ただこの女性、悪い人ではなさそう……傷つけないように逃げよう。
その気持ちでクマちゃんの静止を振り切って逃げ出したやっちゃん。調査中のロールは問題なかったけどどこか変な気持ちのまま。
ちなみにやっちゃん、悠さんには記憶喪失のことを伝えなかったよ。やっちゃん本人が記憶を無くしていることについて違和感を覚えてはいても問題ないとしているのはもちろん、そもそも聴力を無くして、前日に記憶を無くしている悠さんにわざわざ自分の不調を伝えるような人間ではないから。なんで?????
耳の聞こえない悠さんを庇いながら階段を降りた先にいらっしゃったのはゾス人。
ここで初めて、やっちゃんが発狂した。
私というPLとしても(多分)初めて発狂プレイした気がするんだけどそれよりも、鉄壁のメンタルが崩れたタイミングが、「大切な人である」クマちゃんのことを忘れてしまった後だったのが、すごく、すごくしんどかった。しかもその後の戦闘、変身時だけは記憶が戻るとKPに言われてからがもうね……無理。
短期発狂:多弁症。とにかくひたすらブツブツと繰り返していたんだけど、変身してからはそんな状態の中で「自分が大切な人のことを忘れていた」事実にも気づいてしまったであろうやっちゃん。
実はこの戦闘、やっちゃんがこのシナリオ中で唯一、攻撃ロールで一切失敗しなかった戦闘でした。
これはバックボーン的な話になるんですが。
やっちゃん、更生後にクマちゃんと「危ないことはしない、喧嘩もダメ」って約束してた設定あるんですよ……(KPに伝えたか覚えてないので、私の脳内だけかもしれないけど……)。
つまり平時のやっちゃんが攻撃が苦手(ロールで失敗してばかり)で、基本的に組み付いて相手を抑え込むばかりだったのは、クマちゃんとの約束を守っていたから……なのかもしれないなって……。だから唯一失敗のなかった戦闘が、彼が発狂しているこの時だけだったのかなって。
ベースの壊滅後、満身創痍で家に帰ったら、テーブルの上にはクマちゃんの手料理と手紙が置かれていて私は泣いた。けど変身を解いてしまったやっちゃんは、クマちゃんのことを忘れていて……。ただ今朝、思わず逃げてしまった相手が、自分のためにご飯をつくっていてくれて、なおかつ身を案じていてくれた、という事実にやっちゃんもなんとも言えない気持ちに襲われていたと思うの。きっとそう。間違いない。霊憑き病に侵されて、錯乱して倒れた彼女を、彼が一晩中看病した流れ、どちゃクソに泣いた。
今ここで生きている金森弥太郎は「クマちゃん」が居たからこそ存在していたようなものだから、「クマちゃん」が記憶から抜け落ちてしまった金森弥太郎は、私の知ってるやっちゃんじゃないし、どうしてここにいるのか本人もあやふやになってしまっていたんだよ。
やちくまはこの日からフルスロットルでヤバくなったけど、悠宗コンビの方もさ、しんどかった。
例のシーン……ハリケーンになって宗さんを庇った時の悠さんが、宗さんに声をかけられても無言と「ごめん」しか返さなかったのめちゃくちゃ泣いた。本当に悠さん、貴方は大事な時に言葉が足りない……。このイベントの前には悠さん、記憶が戻っていたから良かったけども……うん……。
こんな話があってたまるか!私は帰らせてもらおう!!
***
◻️クライマックス
ハイライト:「俺は君を守りたい」/大怪獣総攻撃
やっちゃんはね、困っている人は助けるんです。だから家にいた見ず知らずの女性が体調不良だったら看病するし、サイレンが鳴ったら抱えて逃げるんです。
逃げている間、邪神を見たり彼女がどうかしてしまったり色々あったけど……彼女に対して思うところはあるはずのやっちゃんはそれすらわからないから手刀落として彼女を眠らせました。
とにかく悠さんと合流してどうにかしないとな、と思っていたよ、やっちゃんは。
悠さんと宗さんの「宗は逃げて」や「なんで、なんで悠さんなんだよ……」の辺りでヒィンって泣いてた。無言の時すらもこの二人の間柄を思わせる時だった。ここの無言、演じてた二人は結構悩んでいたけど私はめちゃくちゃ好きですね(告白)。
「最後ぐらいカッコよく見せてよ」
「いつもカッコいいじゃん?」
「カッコ悪いよ」
の流れすごく尊いから好き!
やっちゃんと合流して、「はぁぁぁぁ……貴方もですか」ってため息つく宗さんも好きだし、つい「ごめんなさい」と言っちゃうやっちゃんも好き。
別の宗さん(やっちゃんにとっては記憶にない人)にクマちゃんを託した時、彼女が起きて「待って、やっちゃん……」って言った時、めちゃくちゃ泣きそうになった、堪えたよ、堪えた。
彼女のことを忘れていても「大丈夫」と言って落ち着かせようとするやっちゃん……。
「私、怖い」
あのクマちゃんが、「怖い」って伝えてきた時の私の心情を誰か答えて……。
不安そうな彼女の手を握るやっちゃんが、「俺も怖いけど……」って伝えるのすごく好き。
「大丈夫……って言いきれないけど。それでも、それでもね……俺は君を守りたい。」
「……だから俺は戦う……戦い、ます?」と最後ちょっと決まらないのがやっちゃんスタイル。
いやけどここ自分で聞いてて泣いてしまった……。
記憶がどうのは関係なくて。今、目の前で怯えている女の子を助けたい、って思える金森弥太郎、めちゃくちゃカッコ良い……。
この後の二人のやり取りしんどいからほぼママで載せるね。無理。
「私ね、遊園地、行きたいな」
「遊……園、地?」
「……忘れちゃったの?この前、約束したじゃない」
「えっと……」
「二人でね、くまさんのハニーハントに乗ってね?……その後、蜂蜜がたっぷりかかったフレンチトーストを食べるの。パレード見て、夜の海風に揺られて……素敵でしょ?」
「……うん」
「ねぇ、約束、して?」
「約……束?」
「うん、や、く……そく。指切り」
「……ん。わかった」
「「ゆーびきげーんまん……」」
「私、待ってる。待ってるから…………帰ってきてね?一緒に……遊園地、行こうね……」
「…………うん」
あーーーーーーーーーー!!!!!!!鬼KP!!!!!!!!!フラグ回収しないでよ!!!!!!!
クマちゃんの意識が朦朧としている中で見たやっちゃんは、彼女の知ってる優しいやっちゃんであってほしい。そう思いながら下手くそな嘘つきました。指切りげんまんホントに無理。
正直死ぬ気で行こうかなって思ってたのに、帰りたくなっちゃったじゃん。
クライマックス直前、AIbotにもやっちゃんはいつもの通り「困っている人がいたら助けるのが人間だ」と答えてから地下へ。
地下ではPL二人してちょっと焦りすぎててリアルアイデアが死んでいたりしてもたついたけど、G-4さんのおかげで何とかなりましたねぇ!
無事に二人で変身した後、SANチェックはまたもやギリギリを攻めたやっちゃんだったけどちゃんと耐えたから流石!悠さんもめちゃくちゃヤバいSAN値でよく残ってくれた……ありがとう…………。
そしてクライマックス戦、なんですけど。
最初のターン。やっちゃん、キックでファンブル出しました(いつもの)(お待たせ)(待ってない)。その後も邪神様はクリティカルを出すけれどこちらの攻撃は一切当たらないまま(あの悠さんですら)!体力は20近く、目標地点まで目前……というところでおともだち(……)による「がんばれ!!」タイム。最初のりゅーちゃんで泣いてしまったのは内緒ね?
そこからは怒涛の成功ラッシュ!組み付き!キック!そしてキック!触手攻撃を受けたら頭突き!そしてトドメの一撃!
アホみたいな火力で邪神様をなんとか吹き飛ばした我々は、こちらを攻撃してくる軍機を無視して大人しく海へ。
こうして、長い長い俺たちの幕を閉じたのであった……。
~完~
…………もう少しだけ続くのじゃ!
***
◻️エピローグ
ハイライト:「すみません、チョコバナナクレープと、ハニーなんちゃらクレープください」
どこの誰だか知りませんが、やっちゃんと悠さんを生き返らせてくれて、しかも変身の後遺症も全て治してくれて、ありがとう。
「やっちゃんの好きなチョコバナナもあるわよ!」
「ん。お前は何頼む?クリームなんとか?」
「うーん、今日はこれにしようかな」
「このハニー……なんちゃらクレープか?」
ここでの目星は成功しました。今日はやっちゃん、しっかりコンタクト付けてきたみたい!良かった!
悠さんと宗さんにすれ違った時。
こちらを見てふっと微笑む悠さんと、「あ、」と口を開いて彼を見つめるやっちゃんとの対比が良かった。
あの日々は、二人と一機だけの秘密だよ。
▶とじる
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まずはKPこんおにと相方PLぽんたに圧倒的感謝!!楽しかったよ!!
シナリオに散らばる諸々の元ネタとかわかるところばかりだったもんだからめちゃくちゃ興奮したし、私もやっちゃんもバイクが来た時には「キターーーーーー!」って叫びました。
やっちゃんはバイクが好き、カッコいいから。
やっちゃんがコンバスチョン……クトゥグアを選んだ理由、やっちゃんが選ぶのはこっちだろうなって気持ちと、PLのメタ的な感情の半々でした実は。最終的にほぼ組み付きしか成功しない、Theサポーターな金森コンバスチョン弥太郎が完成したからあれはやっぱり運命だったんだな。
私、ぽんたのやってる悠さんのセリフで「なるようにしかならないよ〜」ってあれホント好きなんですよ。本人には何回も言ってるけど。
後半になるにつれてそれがすっごい効いてきたから…………。それはそれとして悠さんはちゃんと宗さんに言葉で伝えてください。私と宗さんが泣きます。
ここからはまた自分と金森弥太郎の感想という名の反省会です。言ってることは今までとおなじ。
やっちゃんとクマちゃん。指切りげんまんする度にフラグが立っていく感覚がしんどかった。
途中までやっちゃんが生き残る未来がはっきり見えてたんだけど、彼が大切な人であるクマちゃんを忘れた時から何も見えなくなったんだ…………多分これやっちゃん自身もそうなんだろうなって思う。今現在の「金森弥太郎」があるのはクマちゃんがいてくれたからって前提があるからさ、その前提がスコンと抜けたやっちゃんは存在がふわっふわになっちゃったんだな……。は〜〜〜〜〜しんど!!!
私とやっちゃんは感情と行動がかなりシンクロしてたと思うんだけど、一番重なってたなって思うのはやっぱりクマちゃんを相手にした時かな……。彼女に対して隠し事が下手で、彼女の強さにめちゃくちゃ寄りかかっていた辺りが特に。それを後半すごく感じた。
やっちゃんのセリフ、自分で言っててあれだけど好きだなって感じるところ多くて…………。
その中でもやっぱり印象に残ってるのは「何で人を助けるの?」と色んな人に聞かれる度に、「困ってる人がいるなら、助けるのは当たり前だろ」ってことをずっと言い続けたこと。
それと最終決戦前、意識朦朧としていたクマちゃんに対して「俺は君を守りたい」と伝えたこと……かなぁ。
金森弥太郎の言動は全部好きしかないんだけど、ここ2つはまさに見せ場!みたいなところでもあったから、好きにならざるを得ないよね。
逆に一番辛かったのはやっぱり記憶のない悠さんを宗さんに会わせたところと、やっちゃんがクマちゃんのことを忘れてしまった時の朝ですね。ずっと言い続けるよ、鬼!悪魔!
あ〜〜〜〜当分私は金森弥太郎に心臓を掴まれることになるんだ。またぶり返したらすぐに書くね。
とにかくお疲れ様!!!!!
やっちゃん!悠さん!
ありがとう!!!!
クマちゃん!宗さん!
▶とじる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
#傀逅
クトゥルフ神話TRPGシナリオ「傀逅」(作者:むつー様)のネタバレがあります。
通過中・通過後の感想をごった煮にしています。
プレイ日:2020年9月19日~22日
KP:こんぶおにぎり
PL
竜胆(金森弥太郎) 大切な人:熊坂光
ぽんた(佐藤悠) 大切な人:岸野宗
文中では大体以下の表記
「やっちゃん」「クマちゃん」→やちくま
「悠さん」「宗さん」→悠宗コンビ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
◻️プロローグ
初日のハイライト:初っ端のRPで100ファンを出す男、金森弥太郎
忘れもしない……RP中の悲劇であった…………。
実は卓を始める前、ワケあってKPと二人でやちくまRPを練習する機会があったんですよ。
そこでクマちゃんが「新しく出来たクレープ屋さん、やっちゃんと食べに行きたいな」と言っていたので、早速来ましたー!!
PLの私、深い意味はなくメニューを見るために目星を振ったんですよ。
>>>100ファン<<<
ここで何も見えなかったやっちゃんはコンタクト派に……この日の注文はクマちゃんに任せることになりました、カッコつかないね!
「やっちゃんが食べたいって言ってた、チョコバナナ味もあるわよ」
ここもやちくまEP.0であった描写なんです……。やっちゃんはチョコバナナ味が好き。
その後は悠宗コンビと出会い、互いの大切な人に警察への連絡は任せてPC2人は流れるように戦闘へ。
やっちゃんは「コンバスチョン」を手に取り首に思いっきり刺して変身!
ここ、お互いそれっぽいシリンダー選べたよなって思ってる。(シリンダー見た時、ガイアメモリでは!?ってなったのは悪くないよね)
それと絵柄がさぁ…………………………ねぇ?
正直この時点で「クトゥグア」の検討はついてたのだ。「ハスター」は悩んだけど、技データで確信した。
諸々イベントを終えて帰り道、クマちゃんとのLINEが可愛すぎて死んだ記憶しかないけどKP覚えてない??
あとは帰宅後、確か「危ないことはしてない?」って聞かれて「大丈夫」って答えた時のクマちゃんのセリフが好き。「やっちゃんのその返事、生返事よ」って………………バレてぇら…………。
それでも仕方ないなっで最後は「無茶しないように」って「約束!」した(はず)(尊さとフラグ加減に記憶がガバ)(今度確認する)。
指切りげんまん、これから毎回このやり取りで泣きます。テストに出る。クマちゃんに嘘をつかないといけないの辛すぎて、ワイが唸ってた。やっちゃんはこの時点だと「悪いな」って気持ちはもちろんあるんだけど、「巻き込みたくない」って気持ちの方が強かったよ。
***
◻️探索初日(ボクシングジム)
ハイライト:脳筋担当コンバスチョンとは?
いや、サイコロックじゃん!?????(大声)
ここで興奮してしまった……逆裁2懐かしいネ。
そしてこの日、ビックリするぐらい戦闘でファンブった。得意(?)なはずの頭突きもズッコケるし、練習して上手くなったはずのキックでもズッコケる。ほとんどハリケーン(悠さん)にキックしてもらったもん…………。戦闘での見せ場は回避(多分)全成功ぐらいしかなかったです、真面目に。須藤さんに関しては殺さないようにノックアウトしました。人の形、ギリギリ(?)保っていたから。
この辺りから「さてはやっちゃん、喧嘩が下手だったな?」と思うように……(やっちゃんの過去については別で記載)
そういえば探索終了後、毎回ライカさんが100万円渡してくれていたけど、この日以外受け取らなかったなって。単純にそんな桁の違う怪しい金をやっちゃんが受け取るとは思えなかったからなんだけど……この日は多分、悠さんからの後押しもあって一先ず受け取って全額貯金したと思います。
夜パート、KP貴様!!!!!!(大声)
クマちゃんのいる家に帰る度に泣いてしまうじゃんやめてくれよ………………。
「遊園地、行きたいな」
「行くか」
「やっちゃんいつ暇?」
「来月には落ち着くと思うから」
「約束よ?」
「ん、約束」
こんな盛大なフラグ、いらなかった……(異変ロール振りつつ)
***
◻️探索2日目(バイパス)
ハイライト:元ヤンと言ったが、あれは嘘だ(嘘ではない)
異変ロール、この日の朝パートは悠さんたちからだったから悲鳴上げた。この卓、毎度毎度朝夜の日常パートでどっちの組み合わせもご飯を食べてたからさ………………。「いただきます」ってするやちくまも悠宗コンビも尊いなぁって……思ってて………………そんな中で悠さんの味覚がおかしくなったのを見た私は死んだ。
やっちゃんは腕の暴走。この時、私とやっちゃんは心配していたクマちゃんをギリギリ誤魔化せたと思ってたんだけど、誤魔化せていなかったらしい。流石クマちゃん。
ぽんた「運転どうする?」
ワイ「やっちゃんがする……かなぁ……」
ぽんた「だよね」
KP「まぁ待てよ」つバイク
ワイ「バイクじゃん!!!!!!!!ライダーみたいだ!!!!!!やっちゃんはこの赤いやつな!!!!!」
ここ、めちゃくちゃはしゃいでしまった。
やっちゃんもはしゃいでましたよ、私だけじゃない。
「バイクなら任せてください(技能は振っていない顔)」
ちなみにチェイスのダイス目はそんな酷くなかったはず……カッコよかった。
百目鬼くんもとい、りゅーちゃん。絶対悪いヤツではない……それにやっちゃんなら追いかけるよな、絶対。
そんなこんなで見守っててくれた悠さん引っ張りながら交番へ。
ミ=ゴ戦、とにかくりゅーちゃんを助けて撤退したいの方向性を示してました。彼さえ助けられれば殲滅しなくても良いかなって思って。
「悠さん、後ろお願いします!」
「任せて〜」
この流れ、好き!アツい!序盤の中でも見せ場でしょここ。しかもハリケーンキックめちゃくちゃに強いからミ=ゴがゴ=ミと化していた。
…………コンバスチョンと私?りゅーちゃん抱えてチェイスしようとしたらファンぶったような気がする。いやファンブルじゃなかったかもしれない…………(記憶の改ざん)。
この後追いついたハリケーンにりゅーちゃんを任せてコンバスチョンは妨害に専念しました。特筆すべきことは無かった…………戦闘ではハリケーン最強としか言えないな。さぁてあとはりゅーちゃんを安全な場所で起こしてと思ったらさぁ……。
えぇ!?G3(G3ではない)じゃないか!!!!!え、あれ?敵?なんで?
よく分からんが人間は基本的にノックアウトしたい、死人は出したくない。これは私のプレイスタイル的な問題とやっちゃんの性格が上手く重なってたよなって改めて思う部分。
死人を出したくないコンバスチョンはどうする?→組み付きでは?→え、組み付き強くない?これでハリケーンに攻撃してもらえば……→ぅゎ、ダメージぇぐぃ……。
この辺りから我が卓のコンバスチョンとハリケーンの戦い方が確立。基本的にコンバスチョンが止めて、ハリケーンが倒すスタイルに!相棒感、出てきたね!
あっさりD-3を倒した後、ここが今回の山場ですね。タイマン勝負。もちろん喧嘩を買うのはやっちゃんなんだけど…………。ビックリするほど瞬殺で倒された元ヤンがこちらです………………。本当に喧嘩が苦手ね、やっちゃん……今回はりゅーちゃんの出目が良かったせいでもあるけど。この後、観戦していた悠さんが一蹴りしたらKOしていて複雑な気持ちになる私とやっちゃん。
この日一番の傷は、生身の人間に殴られた傷でした。
***
◻️探索3日目(警察署)
ハイライト:困っている人がいたら助けるのは当たり前だろ?/こんな顔させたくなかった
異変ロール……やっちゃんの髪が真っ白に。心配するクマちゃんに対する言い訳が全然浮かばなくて「えっと……」って言い続けて、終いにはこれはないわ、みたいな言い訳で押し通してしまって泣いた。クマちゃんごめん。
とか言ってたらえっえっえっクマちゃん頭痛ってどうしてどうして。待って、霊憑き病の症状ってなんだっけ、メモし忘れたどうしようクマちゃん。しかも悠さんの方は昨日に引き続き、今度は歯が抜けててうっっっっってなった。この辺りからシナリオ進めるのが辛くなってきた。
調査パートは滞りなく……って感じ。強いていえばやっちゃんがオカルト初期値成功でドヤ顔したぐらいですかね……。
潜入の時、やっちゃんはどうしても嘘が下手なので普段は見守るスタイルの悠さんが前に出てくれたんだけどここめっちゃ好き(いつもの)(お待たせ)。すごい、年の差を感じた。
▂▅▇█▓▒ (’ω’) ▒▓█▇▅▂うわぁぁぁぁぁぁぁぁ
やっちゃんのメンタルは鋼か何か?と前日までは思っていたけど流石にここでは-11。ただしアイデアは失敗しているあたり、「理解してはいけない」の気持ちがめちゃくちゃ強かったんだなって。
逆に悠さんがここの1D20で最大値叩き出してもうね、私、叫んでしまったよね。この不定の狂気で健忘症を引いた悠さんについては後述。
戦闘、ハリケーンのシリンダーを取り戻す時のコンバスチョン、めちゃくちゃカッコよかったから聞いてください。普段ビックリするぐらい戦闘が下手なんだけど、この時コンバスチョンが「ハリケーン!」って言ってシャイニーの手を蹴り飛ばしてシリンダーを渡したんですよ。
めっっっっちゃくちゃヒーローぽかった!!
シャイニー戦後の炎の海。照井さんを助けるための頭突きロール、実はここ、コンバスチョンしっかり成功してて「あぁ、やっちゃんは人を助ける時にパワーを発揮するタイプなんだな」って再確認した。金森弥太郎の好き好きポイントです。テストに出ます。
それと2階で情報回収していたハリケーン、やっぱり戦闘バリ強いなって……。1人で魚人3体すら余裕そうで流石やなぁと。
対D-4戦。基本的にはD-3戦と同じ流れでやってたんですけど、途中でD-4とコンバスチョン……やっちゃんが会話する流れがあって。
「化け物たちめ!」と言われた時、やっちゃんが「俺たちは人間だ」と迷わず返したのが結構好きですね。それとD-4のドリルチェーンソーから満身創痍のハリケーンを庇った時。彼女の誤解を解くために変身解除したやっちゃんのセリフがさ……「"人間"の俺をぶっ刺してるあんたの方が、よっぽど化け物じゃないか」ってやつだったんですよ。カッコつけすぎたかなって、発言した時は思ったけど、やっちゃんならまぁ言うよなぁ……って今は思う。ここ、めちゃくちゃ好き好きポイントです。
好き好きポイント、まだまだ続きます。
照井さんとの会話、「何で私を助けたの?」ってやつ。これりゅーちゃんにも聞かれたし、この先色んなところで聞かれる度にやっちゃんは言うんですよ。
「困ってる人がいるなら、助けるのは当たり前だろ」
これ、金森弥太郎"学"を学ぶ上での最重要項目だと思っていて……高校時代、真面目だった彼がグレてしまった原因が「喧嘩の仲裁をした結果、罪を被せられて停学になった」ことだったんですよ。多分彼は「困っている誰かを助けたくて」喧嘩の仲裁に入ってたんですよ。だから今も昔も彼はずっと行動理念は「誰かのため」なんです。グレている間は殻に閉じこもっていたけど、クマちゃんに手を引かれて更生してからはずっと困っている人を助けてきたんですよ。
シナリオ中でも、明らかアウトなシャイニーさん以外は助けたし殺さなかったもんね。
「逃げても良いんだよな」って、PLである私はまぁ、思いましたけど……このシナリオ、KPからは私(NPCに心を砕きがちオタク)との相性が良いと言われたんだけどそういうことかぁってなった……なんとか助けたいと思わせるキャラが多くて………………。ずるいよね、あれは助けてしまうじゃん。うん。
そんなこんなで一応、任務達成お疲れ様です…………ってしようとしたところでPLの私は知っていたけどやっちゃんが気が付かなかったこと。正確には照井さんをぶっ叩いた辺りでは気が付いていたけど……うん。
悠さんの発狂内容:健忘症。考える能力が低下していて、脳の処理速度が鈍足に。
そして本命はこっち。「大切な人」のことを一時的に忘れてしまう…………っていう処理になってですね……。
ここからふせったーに書いたメモ、まんま貼りますね。
まず私というPLとして、今一番辛いのは宗さんなんですよ。
悠さんが不定で健忘症引き当てた結果、宗さんのことがすっぽりと抜けてしまったという前提があるんですけどね、私が「大切な人」にして欲しくない顔を宗さんにさせてしまったのが一番心にキましたね……なんなら悠さんのPLよりも死んでた(確信)
で、やっちゃんなんですけど、悠さんが記憶を落っことしたのを彼が知ったのは、戦闘や報告も終えた帰り道だったんです。
それまであれ?とは思っても「悠さんだからかな」でギリギリ済むような行動しかしてないようにやっちゃんからは見えてたから……だからこそ確信した後はすごく困ってた。家も分からない悠さんをどうするか。
私は「宗さんには絶対に会わせたくない」と思っていて、最終的にやっちゃんは「宗さんの連絡先はわからないから一先ず我が家に呼ぶ」ことにしたんです……結局宗さんの連絡先を知っていたクマちゃんが彼を迎えとして呼んだんですけどね。
その時、私とやっちゃんはとにかく「悠さんは体調が悪くて記憶が混濁しているみたいだ」と無理やり誤魔化そうと……というかしてたんですけど、結局悠さんの口から「この人だあれ?」と「初めまして」を言わせてしまったので……。それを言われた宗さんの表情、私とやっちゃんはすっっっっごく見ていられないぐらい辛かった。特にPLの私は悠さんと宗さんの関係も見ているから「宗さんがめちゃくちゃ心配するし、傷付くだろうなこれ」って展開見た瞬間えぇってしてたもん…………悠さんの不定の狂気決まったときずっと「えっ」って言ってた……。
やっちゃんは自分の物理的な傷よりも、他人の憂いを「痛い」と思うタイプだからキてしまってるんだと思うよ。
私とやっちゃんが悠さんと宗さん(いるのにいない人となかったことにされている人)を見ていてすごいしんどくなっているのは、やっぱり自分たちにとっての「大切な人」であるクマちゃんがいるからこそしんどいんだよなと思ってて……。特にやっちゃんは、自分自身に「大切な人」がいるからこそそれをお互いに失っている二人をを目の前にするとギュッッってなってるんだろうなって……。
いや、ふせったーを読み返しててもしんどかった。この場面が正直トップクラスにしんどくて死んでた(ちなみに悠さんのPLであるぽんたはめちゃくちゃ落ち着いてた)(強い)。
ただ後から思うと、この時の私とやっちゃんは隣にいる「自分(たち)の大切な人」であるクマちゃんのことを全然見れてなかった。
ぽんたとKPに言われて気が付いたんだけど、私とやっちゃんはクマちゃんのことを「大丈夫」だと思ってる節があったんです。
朝、クマちゃんに「頭痛がする」と言われた時、私とやっちゃんは焦ったし心配したんだけど結局「彼女がそう言うなら一先ず大丈夫だろう」って思ってしまったんですよ…………。
上に書いたこと、全部その時に思った事なんですけど、本当に彼女のこと何一つわかってなかった……。理解しているつもりで全然わかってないって気持ちにさせられたよね、次の日。
***
◻️探索最終日(某所地下)
ハイライト(?):金森弥太郎の存在意義について
実はこの卓、プロローグで1日、警察署までで1日、この日からエピローグまでで1日ってスケジュールだったんです。
つまり我々PLは「大きな異変ロール」をした上で一晩寝かされたのです……。
まずは悠さん、聴力の消失。それだけでもわりと私はキてました。しんどかった。
「初めまして」された宗さんが次に見たのが耳すら聞こえなくなってた悠さんなんだもの……ほんと……ほんと……とかなんとか言ってたら私とやっちゃんの番。
よし来い、って構えてたら伝えられたのが「悠さん以外の人間について、何一つ覚えていません」という情報。
ここが自分の家だということ、今自分がやるべきこと、これから調査に向かうこと。そういうことは思い出せるのに、目の前にいる優しい雰囲気を纏った「彼女」については何一つ覚えていなくて。
この時、やっちゃんだけじゃなくて私自身も喪失感が凄すぎてずっと使い物にならなかったです。嘘じゃないよ。真面目にクライマックスまで死んでた。
休み時間にふせったーでも、やっちゃんの人生の中心だったクマちゃんがなくなった、なくなっちゃった……って呟いてたからそうとうキてたんだと思う。
前日までは宗さんにあんな顔をさせてしまった……って心にキてたのに、全く同じ状況を私とやっちゃんはクマちゃんにさせてしまったという事実だけで一晩泣いてしまう。RPしてて泣くかと思った。クマちゃん相手に敬語で返事をするやっちゃんなんて見たくなかった……。
自分の家にいる知らない女性が「おはよう」と言ってくる。よくわからない…………。ただこの女性、悪い人ではなさそう……傷つけないように逃げよう。
その気持ちでクマちゃんの静止を振り切って逃げ出したやっちゃん。調査中のロールは問題なかったけどどこか変な気持ちのまま。
ちなみにやっちゃん、悠さんには記憶喪失のことを伝えなかったよ。やっちゃん本人が記憶を無くしていることについて違和感を覚えてはいても問題ないとしているのはもちろん、そもそも聴力を無くして、前日に記憶を無くしている悠さんにわざわざ自分の不調を伝えるような人間ではないから。なんで?????
耳の聞こえない悠さんを庇いながら階段を降りた先にいらっしゃったのはゾス人。
ここで初めて、やっちゃんが発狂した。
私というPLとしても(多分)初めて発狂プレイした気がするんだけどそれよりも、鉄壁のメンタルが崩れたタイミングが、「大切な人である」クマちゃんのことを忘れてしまった後だったのが、すごく、すごくしんどかった。しかもその後の戦闘、変身時だけは記憶が戻るとKPに言われてからがもうね……無理。
短期発狂:多弁症。とにかくひたすらブツブツと繰り返していたんだけど、変身してからはそんな状態の中で「自分が大切な人のことを忘れていた」事実にも気づいてしまったであろうやっちゃん。
実はこの戦闘、やっちゃんがこのシナリオ中で唯一、攻撃ロールで一切失敗しなかった戦闘でした。
これはバックボーン的な話になるんですが。
やっちゃん、更生後にクマちゃんと「危ないことはしない、喧嘩もダメ」って約束してた設定あるんですよ……(KPに伝えたか覚えてないので、私の脳内だけかもしれないけど……)。
つまり平時のやっちゃんが攻撃が苦手(ロールで失敗してばかり)で、基本的に組み付いて相手を抑え込むばかりだったのは、クマちゃんとの約束を守っていたから……なのかもしれないなって……。だから唯一失敗のなかった戦闘が、彼が発狂しているこの時だけだったのかなって。
ベースの壊滅後、満身創痍で家に帰ったら、テーブルの上にはクマちゃんの手料理と手紙が置かれていて私は泣いた。けど変身を解いてしまったやっちゃんは、クマちゃんのことを忘れていて……。ただ今朝、思わず逃げてしまった相手が、自分のためにご飯をつくっていてくれて、なおかつ身を案じていてくれた、という事実にやっちゃんもなんとも言えない気持ちに襲われていたと思うの。きっとそう。間違いない。霊憑き病に侵されて、錯乱して倒れた彼女を、彼が一晩中看病した流れ、どちゃクソに泣いた。
今ここで生きている金森弥太郎は「クマちゃん」が居たからこそ存在していたようなものだから、「クマちゃん」が記憶から抜け落ちてしまった金森弥太郎は、私の知ってるやっちゃんじゃないし、どうしてここにいるのか本人もあやふやになってしまっていたんだよ。
やちくまはこの日からフルスロットルでヤバくなったけど、悠宗コンビの方もさ、しんどかった。
例のシーン……ハリケーンになって宗さんを庇った時の悠さんが、宗さんに声をかけられても無言と「ごめん」しか返さなかったのめちゃくちゃ泣いた。本当に悠さん、貴方は大事な時に言葉が足りない……。このイベントの前には悠さん、記憶が戻っていたから良かったけども……うん……。
こんな話があってたまるか!私は帰らせてもらおう!!
***
◻️クライマックス
ハイライト:「俺は君を守りたい」/大怪獣総攻撃
やっちゃんはね、困っている人は助けるんです。だから家にいた見ず知らずの女性が体調不良だったら看病するし、サイレンが鳴ったら抱えて逃げるんです。
逃げている間、邪神を見たり彼女がどうかしてしまったり色々あったけど……彼女に対して思うところはあるはずのやっちゃんはそれすらわからないから手刀落として彼女を眠らせました。
とにかく悠さんと合流してどうにかしないとな、と思っていたよ、やっちゃんは。
悠さんと宗さんの「宗は逃げて」や「なんで、なんで悠さんなんだよ……」の辺りでヒィンって泣いてた。無言の時すらもこの二人の間柄を思わせる時だった。ここの無言、演じてた二人は結構悩んでいたけど私はめちゃくちゃ好きですね(告白)。
「最後ぐらいカッコよく見せてよ」
「いつもカッコいいじゃん?」
「カッコ悪いよ」
の流れすごく尊いから好き!
やっちゃんと合流して、「はぁぁぁぁ……貴方もですか」ってため息つく宗さんも好きだし、つい「ごめんなさい」と言っちゃうやっちゃんも好き。
別の宗さん(やっちゃんにとっては記憶にない人)にクマちゃんを託した時、彼女が起きて「待って、やっちゃん……」って言った時、めちゃくちゃ泣きそうになった、堪えたよ、堪えた。
彼女のことを忘れていても「大丈夫」と言って落ち着かせようとするやっちゃん……。
「私、怖い」
あのクマちゃんが、「怖い」って伝えてきた時の私の心情を誰か答えて……。
不安そうな彼女の手を握るやっちゃんが、「俺も怖いけど……」って伝えるのすごく好き。
「大丈夫……って言いきれないけど。それでも、それでもね……俺は君を守りたい。」
「……だから俺は戦う……戦い、ます?」と最後ちょっと決まらないのがやっちゃんスタイル。
いやけどここ自分で聞いてて泣いてしまった……。
記憶がどうのは関係なくて。今、目の前で怯えている女の子を助けたい、って思える金森弥太郎、めちゃくちゃカッコ良い……。
この後の二人のやり取りしんどいからほぼママで載せるね。無理。
「私ね、遊園地、行きたいな」
「遊……園、地?」
「……忘れちゃったの?この前、約束したじゃない」
「えっと……」
「二人でね、くまさんのハニーハントに乗ってね?……その後、蜂蜜がたっぷりかかったフレンチトーストを食べるの。パレード見て、夜の海風に揺られて……素敵でしょ?」
「……うん」
「ねぇ、約束、して?」
「約……束?」
「うん、や、く……そく。指切り」
「……ん。わかった」
「「ゆーびきげーんまん……」」
「私、待ってる。待ってるから…………帰ってきてね?一緒に……遊園地、行こうね……」
「…………うん」
あーーーーーーーーーー!!!!!!!鬼KP!!!!!!!!!フラグ回収しないでよ!!!!!!!
クマちゃんの意識が朦朧としている中で見たやっちゃんは、彼女の知ってる優しいやっちゃんであってほしい。そう思いながら下手くそな嘘つきました。指切りげんまんホントに無理。
正直死ぬ気で行こうかなって思ってたのに、帰りたくなっちゃったじゃん。
クライマックス直前、AIbotにもやっちゃんはいつもの通り「困っている人がいたら助けるのが人間だ」と答えてから地下へ。
地下ではPL二人してちょっと焦りすぎててリアルアイデアが死んでいたりしてもたついたけど、G-4さんのおかげで何とかなりましたねぇ!
無事に二人で変身した後、SANチェックはまたもやギリギリを攻めたやっちゃんだったけどちゃんと耐えたから流石!悠さんもめちゃくちゃヤバいSAN値でよく残ってくれた……ありがとう…………。
そしてクライマックス戦、なんですけど。
最初のターン。やっちゃん、キックでファンブル出しました(いつもの)(お待たせ)(待ってない)。その後も邪神様はクリティカルを出すけれどこちらの攻撃は一切当たらないまま(あの悠さんですら)!体力は20近く、目標地点まで目前……というところでおともだち(……)による「がんばれ!!」タイム。最初のりゅーちゃんで泣いてしまったのは内緒ね?
そこからは怒涛の成功ラッシュ!組み付き!キック!そしてキック!触手攻撃を受けたら頭突き!そしてトドメの一撃!
アホみたいな火力で邪神様をなんとか吹き飛ばした我々は、こちらを攻撃してくる軍機を無視して大人しく海へ。
こうして、長い長い俺たちの幕を閉じたのであった……。
~完~
…………もう少しだけ続くのじゃ!
***
◻️エピローグ
ハイライト:「すみません、チョコバナナクレープと、ハニーなんちゃらクレープください」
どこの誰だか知りませんが、やっちゃんと悠さんを生き返らせてくれて、しかも変身の後遺症も全て治してくれて、ありがとう。
「やっちゃんの好きなチョコバナナもあるわよ!」
「ん。お前は何頼む?クリームなんとか?」
「うーん、今日はこれにしようかな」
「このハニー……なんちゃらクレープか?」
ここでの目星は成功しました。今日はやっちゃん、しっかりコンタクト付けてきたみたい!良かった!
悠さんと宗さんにすれ違った時。
こちらを見てふっと微笑む悠さんと、「あ、」と口を開いて彼を見つめるやっちゃんとの対比が良かった。
あの日々は、二人と一機だけの秘密だよ。
▶とじる
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まずはKPこんおにと相方PLぽんたに圧倒的感謝!!楽しかったよ!!
シナリオに散らばる諸々の元ネタとかわかるところばかりだったもんだからめちゃくちゃ興奮したし、私もやっちゃんもバイクが来た時には「キターーーーーー!」って叫びました。
やっちゃんはバイクが好き、カッコいいから。
やっちゃんがコンバスチョン……クトゥグアを選んだ理由、やっちゃんが選ぶのはこっちだろうなって気持ちと、PLのメタ的な感情の半々でした実は。最終的にほぼ組み付きしか成功しない、Theサポーターな金森コンバスチョン弥太郎が完成したからあれはやっぱり運命だったんだな。
私、ぽんたのやってる悠さんのセリフで「なるようにしかならないよ〜」ってあれホント好きなんですよ。本人には何回も言ってるけど。
後半になるにつれてそれがすっごい効いてきたから…………。それはそれとして悠さんはちゃんと宗さんに言葉で伝えてください。私と宗さんが泣きます。
ここからはまた自分と金森弥太郎の感想という名の反省会です。言ってることは今までとおなじ。
やっちゃんとクマちゃん。指切りげんまんする度にフラグが立っていく感覚がしんどかった。
途中までやっちゃんが生き残る未来がはっきり見えてたんだけど、彼が大切な人であるクマちゃんを忘れた時から何も見えなくなったんだ…………多分これやっちゃん自身もそうなんだろうなって思う。今現在の「金森弥太郎」があるのはクマちゃんがいてくれたからって前提があるからさ、その前提がスコンと抜けたやっちゃんは存在がふわっふわになっちゃったんだな……。は〜〜〜〜〜しんど!!!
私とやっちゃんは感情と行動がかなりシンクロしてたと思うんだけど、一番重なってたなって思うのはやっぱりクマちゃんを相手にした時かな……。彼女に対して隠し事が下手で、彼女の強さにめちゃくちゃ寄りかかっていた辺りが特に。それを後半すごく感じた。
やっちゃんのセリフ、自分で言っててあれだけど好きだなって感じるところ多くて…………。
その中でもやっぱり印象に残ってるのは「何で人を助けるの?」と色んな人に聞かれる度に、「困ってる人がいるなら、助けるのは当たり前だろ」ってことをずっと言い続けたこと。
それと最終決戦前、意識朦朧としていたクマちゃんに対して「俺は君を守りたい」と伝えたこと……かなぁ。
金森弥太郎の言動は全部好きしかないんだけど、ここ2つはまさに見せ場!みたいなところでもあったから、好きにならざるを得ないよね。
逆に一番辛かったのはやっぱり記憶のない悠さんを宗さんに会わせたところと、やっちゃんがクマちゃんのことを忘れてしまった時の朝ですね。ずっと言い続けるよ、鬼!悪魔!
あ〜〜〜〜当分私は金森弥太郎に心臓を掴まれることになるんだ。またぶり返したらすぐに書くね。
とにかくお疲れ様!!!!!
やっちゃん!悠さん!
ありがとう!!!!
クマちゃん!宗さん!
▶とじる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
#傀逅
朗読劇「LOVE×LETTERS」 感想
2017年11月19日公演を全通時の感想。当時のものから少しだけ修正。
シリーズを見るのは初めて。各√のネタバレあり。
美空ちゃんが思ってたよりもぶっ飛んでるなのがとても印象に残った。それと所々の描写がやけに気になるな~と。
最初のノリで「美空……お前……死んだのか……?」と思ったらNY!?すごい驚いた。
演技とアドリブが全体的に明るく感じて、ふふってしてしまった回でした。
▶とじる
★√での出来事を踏まえての観劇。
夏祭り後、晩夏?の噴水の手紙からの急降下ヤバかった……。そうきたかと感じたし、正直死ぬよりも苦しいって思ったから個人的にめっちゃ辛いENDだった。
けど11年後があったのは救いかな……とも。唯一10年前の手紙がわからないENDだったから、これだけ見てたら海斗と大地の手紙で心が叫びたがらなかったなって。
いやそもそも叫びたがる前に手紙の存在がないもんなって。
ラストの2人による「美空“さん”」はウッってしました。
▶とじる
ある意味予想通りだけど予想してなかったというか……もしも彼女が死ぬなら最近の出来事だろうなと予想していたから、まさか10年前だとは思わなかった。
この回で全体の伏線がかなり回収されたなと思ったので、楽しかった。しんどかった!最初の部分「朝起きると~」のあたりや海斗の個室の描写とか特に。
☆√踏まえて、この辺で分岐かな?って予想しながら見ていたら、それよりも少し早くで分かれたからおっ?ってした。
大地が姿消したあたりなんかは見ていてとても不安だった。白衣の人が多い、とか美空の消える(消えた?だったかも)夢を見たあたりとかであー……とはなったけど……。
★√で実際にNYに行った彼女を見た後だからこそしんどいね、この√。
▶とじる
全部を通して思ったのが同じ言葉でも公演によって重み、矢印、違うな~というところ。
10年前の手紙は★√では明るく聞いていられるのに、♪√ではそれぞれいま現在を生きている彼らにとって重く感じるものになってるなって。
「大きくなって美空を守る」という夢は彼があの時手を離してしまったことによって叶えられないし、「悲しいことは海の底に沈めて」しまったのがいまの海斗で……。
各公演の最後に「君の見ている空の色は、何色ですか」と尋ねているのも、それぞれ色が違うんだよなぁと考えてしまうとなんとも表現しにくいしんどさ。
☆√で「美空って誰?」・「わかんない」連呼の美空ちゃんのモノローグ的な部分とか、♪√の「なんで俺の部屋の窓には鉄格子がついてるんだ」って言う海斗役の寺島惇太さん、10年前の手紙を読む大地役の小松昌平さんめっちゃ好き、こう、好き。好き。
個人的に全通して一番印象に残ったのが美空の「くるくる」の意味合いが違うこと。
★√では文字通り「くるくる」するのが好き。赤いダッフルコートを着ている彼女がくるくる回る、可愛い。
♪√では波に飲まれての「くるくる」。同じように赤いダッフルコートを着ているけどそれはまるで血のようで。しんどい。
☆√は明確な描写なかった様な気がするけど、強いていうならあの時の美空の状態自体が「くるくる」だよなって。
頭の中、心全部がぐしゃぐしゃで「くるくる」だったのではないかなって。
こういうスタイルの朗読劇、生で見るのは初だったからどんな感じなのかな~と思ってたけど、予想以上に面白かった!
▶とじる
2017年11月19日公演を全通時の感想。当時のものから少しだけ修正。
シリーズを見るのは初めて。各√のネタバレあり。
美空ちゃんが思ってたよりもぶっ飛んでるなのがとても印象に残った。それと所々の描写がやけに気になるな~と。
最初のノリで「美空……お前……死んだのか……?」と思ったらNY!?すごい驚いた。
演技とアドリブが全体的に明るく感じて、ふふってしてしまった回でした。
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★√での出来事を踏まえての観劇。
夏祭り後、晩夏?の噴水の手紙からの急降下ヤバかった……。そうきたかと感じたし、正直死ぬよりも苦しいって思ったから個人的にめっちゃ辛いENDだった。
けど11年後があったのは救いかな……とも。唯一10年前の手紙がわからないENDだったから、これだけ見てたら海斗と大地の手紙で心が叫びたがらなかったなって。
いやそもそも叫びたがる前に手紙の存在がないもんなって。
ラストの2人による「美空“さん”」はウッってしました。
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ある意味予想通りだけど予想してなかったというか……もしも彼女が死ぬなら最近の出来事だろうなと予想していたから、まさか10年前だとは思わなかった。
この回で全体の伏線がかなり回収されたなと思ったので、楽しかった。しんどかった!最初の部分「朝起きると~」のあたりや海斗の個室の描写とか特に。
☆√踏まえて、この辺で分岐かな?って予想しながら見ていたら、それよりも少し早くで分かれたからおっ?ってした。
大地が姿消したあたりなんかは見ていてとても不安だった。白衣の人が多い、とか美空の消える(消えた?だったかも)夢を見たあたりとかであー……とはなったけど……。
★√で実際にNYに行った彼女を見た後だからこそしんどいね、この√。
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全部を通して思ったのが同じ言葉でも公演によって重み、矢印、違うな~というところ。
10年前の手紙は★√では明るく聞いていられるのに、♪√ではそれぞれいま現在を生きている彼らにとって重く感じるものになってるなって。
「大きくなって美空を守る」という夢は彼があの時手を離してしまったことによって叶えられないし、「悲しいことは海の底に沈めて」しまったのがいまの海斗で……。
各公演の最後に「君の見ている空の色は、何色ですか」と尋ねているのも、それぞれ色が違うんだよなぁと考えてしまうとなんとも表現しにくいしんどさ。
☆√で「美空って誰?」・「わかんない」連呼の美空ちゃんのモノローグ的な部分とか、♪√の「なんで俺の部屋の窓には鉄格子がついてるんだ」って言う海斗役の寺島惇太さん、10年前の手紙を読む大地役の小松昌平さんめっちゃ好き、こう、好き。好き。
個人的に全通して一番印象に残ったのが美空の「くるくる」の意味合いが違うこと。
★√では文字通り「くるくる」するのが好き。赤いダッフルコートを着ている彼女がくるくる回る、可愛い。
♪√では波に飲まれての「くるくる」。同じように赤いダッフルコートを着ているけどそれはまるで血のようで。しんどい。
☆√は明確な描写なかった様な気がするけど、強いていうならあの時の美空の状態自体が「くるくる」だよなって。
頭の中、心全部がぐしゃぐしゃで「くるくる」だったのではないかなって。
こういうスタイルの朗読劇、生で見るのは初だったからどんな感じなのかな~と思ってたけど、予想以上に面白かった!
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クトゥルフ神話TRPGシナリオ「ぼくらのシャングリラ、あの子のほうき星」(作者:すずきさん様)のネタバレがあります。
探索者の二次創作です。
あくまでも自分がこのシナリオを経て書きたくなった妄想SSです。
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寒い、その一言に尽きる。
地球に降りたって季節が巡った。友であり家族であるエーテロイドの名前の季節はとうに越して、今はもう冬だ。
外出する前にぐるぐると巻かれたマフラーが首元をぽかぽかと温めてくれている状態だ。
「じっちゃん、見えとるか」
停船しているソレイユの上に乗り、辺りを見渡す。柔らかく降ってくる白いそれを捕まえようとしては溶かしてしまう。
これが自分の求めていた「雪」なのか、そう思うと不思議な気持ちが心にふわふわと浮いてくる。喜びとも悲しみとも少し違う、なんとも言い難い心地だ。
「もしかしたら、これが驚きじゃったのかもしれんなぁ」
あの日失った感情。後悔はもちろんしていないけれど、もしも、を考えてしまうことは今でもある。ナツは言っていた「もしかしたらこれから感情を覚えることもあるかもしれない」と。ならばそれを願ってもバチは当たるまい。
「マスター、ここにいたのね!」
「ん? あぁナツか。どうしたのじゃ」
「ミズキがご飯だよーって言ってたから。呼びに来たのよ!」
「わかった、すぐ戻る」
「……これが雪なのね」
「そうらしいのぉ」
「ふふ、マスターにピッタリね!」
目の前の彼女はにっこりと笑う。
「じゃのぉ、ワシもそう思う」
▶とじる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
#ぼくシャン #セツ