いぬの夜鳴き

夜鳴きと怪文書

No.2

朗読劇「LOVE×LETTERS」 感想
2017年11月19日公演を全通時の感想。当時のものから少しだけ修正。
シリーズを見るのは初めて。各√のネタバレあり。


美空ちゃんが思ってたよりもぶっ飛んでるなのがとても印象に残った。それと所々の描写がやけに気になるな~と。
最初のノリで「美空……お前……死んだのか……?」と思ったらNY!?すごい驚いた。
演技とアドリブが全体的に明るく感じて、ふふってしてしまった回でした。
▶とじる



★√での出来事を踏まえての観劇。
夏祭り後、晩夏?の噴水の手紙からの急降下ヤバかった……。そうきたかと感じたし、正直死ぬよりも苦しいって思ったから個人的にめっちゃ辛いENDだった。
けど11年後があったのは救いかな……とも。唯一10年前の手紙がわからないENDだったから、これだけ見てたら海斗と大地の手紙で心が叫びたがらなかったなって。
いやそもそも叫びたがる前に手紙の存在がないもんなって。
ラストの2人による「美空“さん”」はウッってしました。
▶とじる



ある意味予想通りだけど予想してなかったというか……もしも彼女が死ぬなら最近の出来事だろうなと予想していたから、まさか10年前だとは思わなかった。
この回で全体の伏線がかなり回収されたなと思ったので、楽しかった。しんどかった!最初の部分「朝起きると~」のあたりや海斗の個室の描写とか特に。
☆√踏まえて、この辺で分岐かな?って予想しながら見ていたら、それよりも少し早くで分かれたからおっ?ってした。
大地が姿消したあたりなんかは見ていてとても不安だった。白衣の人が多い、とか美空の消える(消えた?だったかも)夢を見たあたりとかであー……とはなったけど……。
★√で実際にNYに行った彼女を見た後だからこそしんどいね、この√。
▶とじる



全部を通して思ったのが同じ言葉でも公演によって重み、矢印、違うな~というところ。
10年前の手紙は★√では明るく聞いていられるのに、♪√ではそれぞれいま現在を生きている彼らにとって重く感じるものになってるなって。
「大きくなって美空を守る」という夢は彼があの時手を離してしまったことによって叶えられないし、「悲しいことは海の底に沈めて」しまったのがいまの海斗で……。

各公演の最後に「君の見ている空の色は、何色ですか」と尋ねているのも、それぞれ色が違うんだよなぁと考えてしまうとなんとも表現しにくいしんどさ。
☆√で「美空って誰?」・「わかんない」連呼の美空ちゃんのモノローグ的な部分とか、♪√の「なんで俺の部屋の窓には鉄格子がついてるんだ」って言う海斗役の寺島惇太さん、10年前の手紙を読む大地役の小松昌平さんめっちゃ好き、こう、好き。好き。

個人的に全通して一番印象に残ったのが美空の「くるくる」の意味合いが違うこと。
★√では文字通り「くるくる」するのが好き。赤いダッフルコートを着ている彼女がくるくる回る、可愛い。
♪√では波に飲まれての「くるくる」。同じように赤いダッフルコートを着ているけどそれはまるで血のようで。しんどい。
☆√は明確な描写なかった様な気がするけど、強いていうならあの時の美空の状態自体が「くるくる」だよなって。
頭の中、心全部がぐしゃぐしゃで「くるくる」だったのではないかなって。

こういうスタイルの朗読劇、生で見るのは初だったからどんな感じなのかな~と思ってたけど、予想以上に面白かった!
▶とじる

感想